降って湧いたような新型インフルエンザ騒ぎも、どうやら峠を越えそうだ。押っ取り刀の水際作戦も、穴はあったにせよ機能したようだし、現場担当者はさぞ大変だったろう。今回の経験を生かし、さらに体制を整備して行くのだろう。良くやったと思うよ、日ごろはカタキの厚労省だが。
トリに比べ、ブタさんは優しかった。弱毒性とか。だからこの程度で済みそうなのよ。しかし、甘く見ちゃいかんよ。金勘定が先になっての拙速は戒めなくちゃね。
対応策がいろいろ喧伝された。手洗いにうがい、マスク装用などなど。マスクは市場で不足している。プレミアムつきも宣伝されている。だが、何も皆が皆、不織繊維の製品である必要はない。ガーゼを折り重ねた伝統的マスクだっていいのだ。
欧米にはそんな習慣はないとか、実際の効果はないとかの有識者(?)のコメントも。大切なのは、日本人の「せきエチケット」なのだ。見習ってもらおうではないか。なぜ外科医が手術中に大きなマスクを付けるのか。
予防策に加えて治療薬の備蓄、ワクチン開発、さらに行政の対応と話は大きくなる。だが、大切なことが一つ忘れられている、基本なんだが。免疫力ですよ、各個々人の免疫力を高めることですよ。
免疫力が健康なら、新顔の侵入者があってもすぐに抗体を産生して対抗する。 では、免疫力を高めるにはどうするか。寝るんですよ。睡眠を十分とること。睡眠は副交感神経の作用。副交感神経が働くとリンパ球活性が高くなって免疫レベルが上がる。このとき、せっせと解熱剤など使っちゃならんのです。免疫プロセスが台無しになる。
社員が多数倒れて業務が滞ることを心配する企業は、ます残業をやめて早々に退出させよ。日頃から、社員の心身を健康に保つことが会社の業績向上に役立つ、なんて考えている経営者は居るだろうか。